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Published
2026-03-27 16:44
Updated
2026-03-27 16:48
3次元電子国土基本図の提供開始と概要
国土地理院が提供を開始した「3次元電子国土基本図」は、日本のデジタル地図の基盤となる「電子国土基本図」に、高さ(Z値)の情報を加えた次世代の地図データです。2026年3月25日に正式発表され、2026年4月1日から提供が開始されます。
1. 3次元電子国土基本図の概要
これまで平面(2次元)だった地図データのうち、主要な項目に対して**3次元点群データや数値標高モデル(DEM)**を用いて正確な高さ情報を付加したものです。
- 対象エリア: 全国(2029年3月までに全域整備完了予定)
- 精度の基準: 都市部は1/2,500、その他の地域は1/25,000の精度がベース
- 最大の利点: 従来の地図では表現が難しかった「高架下を通る道路」や「トンネル」「橋梁」などの立体交差を、正確な高さで表現可能。
2. 対象となる3つの主要データ
特にニーズの高い以下の3項目が優先的に3次元化されています。
| 項目 | 3次元化の内容 | 活用のメリット |
|---|---|---|
| 建物 | 建物の外周(ポリゴン)に、屋根や接地面の高さ情報を付与。 | 浸水シミュレーション、電波伝搬分析、景観予測など。 |
| 道路 | 道路の「中心線」に沿って、1点ごとに高さ情報を付与。 | 自動運転の経路計画、ドローンの飛行ルート、勾配計算。 |
| 鉄道 | 軌道の「中心線」に沿って、1点ごとに高さ情報を付与。 | 鉄道沿線の騒音予測、立体交差の管理。 |
3. 提供開始時期と入手方法
2026年4月1日より、準備が整った地域から順次提供されます。
- 入手先: 一般財団法人日本地図センターのネットショッピングサイト
- 価格: 1面あたり 483円(税込) ※2次メッシュ単位
- 形式: GML形式、シェープファイル(GISソフトで即座に利用可能)
4. 国土交通省「PLATEAU(プラトー)」との違い
| 特徴 | PLATEAU | 3次元電子国土基本図 |
|---|---|---|
| 対象 | 主要な「都市」 | 「日本全国」を網羅 |
| データ内容 | リッチな3Dモデル(窓・壁・テクスチャ等) | 軽量な3D地図(正確な位置と高さを重視) |
| 役割 | スマートシティ開発・ビジュアライズ特化 | あらゆる分野の基礎となる「3D白地図」 |
不動産業やGISエンジニアにとって、PLATEAUがカバーしていない地方都市や山間部でも3次元データが手に入るようになる点が、実務上の大きなブレイクスルーとなります。