自宅療養者データ、アップルウオッチで転送へ 神奈川・真鶴町

神奈川県真鶴町は12日、米アップルの腕時計型端末「アップルウオッチ」を使って、新型コロナウイルスに感染した自宅療養者のデータをリアルタイムで診療所で共有するシステムを11月から本格稼働させると発表した。町によると、県単位で導入しているところはあるが、市町村では全国初という。

 町では2020年3月~21年6月に計9人だった感染者が、7月1日~9月17日に計38人と急増。町内に新型コロナ患者が入院できる医療施設がないことから対策を検討した。同町国民健康保険診療所長で一般財団法人ファミリーヘルス財団理事長の葉田甲太医師がこのシステムを提案し、町は400万円をかけて導入することを決めた。町と同財団、公益社団法人地域医療振興協会(吉新通康理事長)の3者で連携して対策に当たる。

 自宅療養者にはデータ転送が設定されたアップルウオッチとiPhone(アイフォーン)を配布する。葉田医師は「アップルウオッチは医療機器ではないが、シリーズ6以降の機種は血中酸素濃度を測ることができ、代用品として使うことができる」と話している。自分で簡単な操作をすれば15秒で血中酸素濃度が分かり、測定結果は診療所に即座に転送される。この数字が93を下回った場合に警告音が鳴り、医師がすぐに患者の状態を確認し、緊急度によって病院搬送などで対応する。機材は10セットを用意する。今月から試験運用に対応するという。【本橋由紀】

引用元

自宅療養者データ、アップルウオッチで転送へ 神奈川・真鶴町 | 毎日新聞
 神奈川県真鶴町は12日、米アップルの腕時計型端末「アップルウオッチ」を使って、新型コロナウイルスに感染した自宅療養者のデータをリアルタイムで診療所で共有するシステムを11月から本格稼働させると発表した。町によると、県単位で導入しているところはあるが、市町村では全国初という。

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